こんにちは。継続的に売れる仕組み再構築の専門家、諏訪昭浩です。

商売は英語でビジネスと言います。日本語で「小商売」というと何となくガッカリな感じがしますが、英語でスモールビジネスというと、途端に若さとか活力があるように聞こえてきます。

では、その小商売とビジネスの違いって何でしょうか。

レバレッジセンスを持つかどうかがビジネスと小商売の境目

もう7年くらい前に書いたブログです。蓄財の悪徳、借金の効用の両方を理解し実践すると、小商売はビジネスに変わります。

レバレッジ(=てこ)という言葉は金融を少し知っている人なら聞いたことがあるだろう。要するに、小さな力で大きな効果を生むことを言う。金融の世界では「他人のふんどしで相撲をとること」かな?

少ない自己資金と大きな借入で大きな取引をする。そうすると、借入の利子を差し引いても、少ない自己資金だけで取引するよりも格段に大きな利益を得られる。

このレバレッジこそこの世(資本主義社会)の仕組みなのだ。

自己資金が少ないプレイヤーがその範囲内でビジネスをしても成果はたかが知れている。そこでレバレッジを利用して取引をする。

このレバレッジがなければビジネスはただの小商売に終わり、世の中全体の富の創造は微々たるものに終わってしまう。レバレッジがなければこの世は貧しいままだ。

しかし、レバレッジを利用するには、最初の「小さな力」すなわち自己資金が必要だ。これを「種銭(たねぜに)」と言う。

「種銭」とは資本主義社会への参加料のようなものだ。1円しかなければ会社設立はできてもろくな事業をすることはできないが、100万円あれば事業ができる。事業ができるということは、その100万円を200万円にも1000万円にも増やしていける可能性があるということ。100万円は資本主義社会のゲーム参加料だ。この100万円が種銭だ。

ではこの「種銭」をどうやって作るのか?それには「正しいお金の使い方」が必要だ。蓄財こそ正しいと思っているあなた、それは精神的に正しいが現実的には間違っている。

何かを犠牲にして蓄財をする。その犠牲になったものが蓄財の効用より大きかったら、蓄財に意味がないのだ。

正しいお金の使い方・・・これは、当時有名な社長であったあるご年配に教わった事だ。

「○×君、お金はね、こう使うんだよ。君が100万円儲けたら、それは全部使いなさい。500万円儲けたら、それも全部使いなさい。でもね、1000万円儲けたら、500万円だけ使いなさい。5000万円儲けたら2500万円使う。そうしてると何となく財産ができるんだよ。」

奥が深いよね。僕なりに解釈しているが、あなたの解釈はあなたにまかせよう。こういう使い方をしないと仮に「種銭」が貯まってもその使い方がわからない。

歳をとったのだろうか。昔、重鎮に教わった事がいろいろ思い出される。そして僕があの人々の年齢になった時、僕は後輩に対して何を教えることができるだろうか。

今日のまとめ
ビジネスと家計は違います。やみくもに蓄財に走って借金を嫌うとビジネスは育ちません。
この記事を書いた人
諏訪昭浩(すわあきひろ)
「継続的に売れる仕組み構築の専門家」
1961年広島生まれ。在米11年のMBAを持つ米国公認会計士として複数企業の経営を歴任した元エリートビジネスマン。自らが実践してきた、選ばれるため、売り上げるための仕組み作りと、パーソナルブランディングをベースに独自のノウハウを構築し、セミナーやコンサルティングを行っている。

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