こんにちは。継続的に売れる仕組み再構築の専門家、諏訪昭浩です。

僕は飲食店向けにインバウンドの接客法をアドバイスしていますが、最近はAIを利用した小型の同時通訳機が普及の兆しを見せていて、そんな接客法は必要ないのでは、という意見もお聞きします。

でも本当に、AIが発達し安価で身近になってくるとAIに奪われてしまう仕事ってあるんでしょうか?

AIの弱点は「心」がないことです

今、こんな本がたくさん出版されていますよね。これはその一例で、鈴木貴博著「仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること」 (講談社+α新書) ですが、これなどはまだ「ではどうする?」という視点があるからいいですが、すごくセンセーショナルに「仕事がなくなる!」というだけで不安を煽る論調が多いです。

一昔前は、「頭を使わない単純労働はロボットに奪われる」と騒がれ、今では「頭を使うとAIに仕事を奪われる」と言われます。

その傾向があるのは事実だと思いますが、では、ロボットやAIに仕事を奪われないように人間が「勝つ」ためには何が必要でしょうか?

それはAIという敵の弱点である「心」がないことに注目することです。

「心」に絡む仕事はなくならない

仕事とは体力や知力を使って「付加価値」を生み出すことです。国民総生産は国民が生み出した「付加価値」の合計額。このように「付加価値」はマネタリーバリュー(金額で計る価値)で考えることが多いですが、それだけでは間違えます。楽しさ、安らぎ、満足、興奮、笑い、など、購買者や利用者の「心の充足」もそのひとつです。

ゲームなど既に機械がサービスを提供している例はありますが、現在、人が人に対して提供しているサービスを考えると、そこで「心の充足」を与えることができるのは人だけです。

たとえば、インバウンドがたくさん訪れる飲食店でAI同時通訳機を導入したとします。これを介してやりとりすると、とても「便利」ですが、簡単に言うと「味気ない」です。心の行き来がありません。飲食するのに困らないようにしてあげることがおもてなしだと勘違いしていますが、おもてなしとは「心の充足」を与えることです。味気ない接客ではそれは無理です。それよりも、「お客さん、ワシは日本語しかしゃべれんけど、まあ楽しんでいってや!」とやったほうが、多分お客さんは楽しいです。

こんなことができるのは人だけなんです。AIに仕事を奪われたくなかったら、「どうやったら心を満足させられるか」という視点を忘れないことです。

仕事の再定義をする
飲食業という仕事はどんな仕事かというと、お客様に飲食を提供する事です。でも、それを再定義することが大切です。
飲食業とは「お客様に飲食を提供する仕事」ではなく、「飲食提供その他によってお客様に満足していただく仕事」です。
今の仕事は「心の充足」を与えているか?
飲食店のインバウンド接客の例をお話ししましたが、「心の充足」さえ提供できればAIに勝てる仕事は他にもたくさんあります。
自分の今の仕事はお客さんにどんな「心の充足」を提供しているか。そして、それをさらに改善していくにはどうすればいいか。常に考え仕事のやり方を変えていけば、あなたの仕事は絶対にAIに取って代わられることはありません。

今日のまとめ

今日は、AIが普及しても「心の充足」を提供する限り仕事は奪われないという話をお伝えしてきました。お読みいただき、ありがとうございました!

この記事を書いた人
諏訪昭浩(すわあきひろ)
「継続的に売れる仕組み構築の専門家」
1961年広島生まれ。在米11年のMBAを持つ米国公認会計士として複数企業の経営を歴任した元エリートビジネスマン。自らが実践してきた、選ばれるため、売り上げるための仕組み作りと、パーソナルブランディングをベースに独自のノウハウを構築し、セミナーやコンサルティングを行っている。

記事を気に入ったらシェアしてね!

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事