こんにちは。継続的に売れる仕組み再構築の専門家、諏訪昭浩です。

僕は主にパーソナルブランディングとその派生分野に関するセミナーを開催しています。また、セミナー講師育成も行います。これは人に何かを教える仕事です。僕が教えることを仕事にした時、ある素朴な疑問がありました。それは、「自分のことを棚に上げる」ことは教える側にとって必要なことなのか、あるいは絶対にあってはならないことなのか、ということです。

今日は、学校の教師、セミナー講師などが、人に教えるということについて考えてみました。

結論:自分ができないことを人に教えてはならない

教える側が「自分のことを棚に上げる」とは、自分が必ずしもできないことを人に教えることです。これってどうなのでしょうか。

たとえば小学校の先生は、自分の私生活を「棚に上げて」生徒の生活指導をします。生徒に教えることが全部できている人はあまりいないでしょう。

セミナー講師という仕事は多くの場合、協会ビジネスに組み込まれていて、その協会の認定講師になるとセミナーを教えることができます。仮に、家族関係がグチャグチャで荒れている方が家族間のコミュニケーション方法についての講座を提供する協会の認定講師になれば、「自分のことは棚に上げて」それを教えることができます。

僕がセミナー講師をすることができるのは、これまでの人生で経験した快楽と辛酸、とてつもない方々との出会い、そういう自慢できるバックグラウンドがあるからだと思っています。だからなおさら、話してみると人間力という観点から普通の人あるいはそれ以下な方が(失礼)、「自分のことを棚に上げて」薄っぺらいセミナーをされているのが、とても不思議なのです。

「なんでこの人こんな偉そうに語れるのだろうか。」

家族関係がグチャグチャで荒れている方の例でもわかるのは、セミナー講師になろうと思った動機が「自己実現」とか「現実逃避」である場合が多いのではないかということです。でも本来は「誰かを助けたい」が動機でないと、まず良いセミナーはできないでしょう。

セミナー講師になる前、僕はセミナー講師ってうさんくさいと思っていました。それはこれまでたくさんのうさんくさそうなセミナー講師に出会ったからですが、うさんくさそうだったのはなぜかと考えると、その方が「自分のことは棚に上げて」いることが何となく感じられたからだと思います。

そしてセミナー講師を育てるセミナー講師になった今、「自分のことは棚に上げて」人に教えるようなセミナー講師は世の中に送り出したくないと強く思います。

僕には世の中のうさんくさいセミナー講師を排除する力はありませんが、少なくとも僕が関わる講師養成においては絶対にうさんくさい講師は生まないと、強く心に刻んでいます。

人に教える仕事では、まずは人を助けたいのだという動機。そして、絶対に「自分の事を棚に上げない」こと。この2つが大事だと思うのです。

今日のまとめ

少し偉そうに書いてしまいましたが、セミナー講師だけではなく、自分の生業について時に真面目に考えてみるのは必要なことです。

この記事を書いた人
諏訪昭浩(すわあきひろ)
「継続的に売れる仕組み構築の専門家」
1961年広島生まれ。在米11年のMBAを持つ米国公認会計士として複数企業の経営を歴任した元エリートビジネスマン。自らが実践してきた、選ばれるため、売り上げるための仕組み作りと、パーソナルブランディングをベースに独自のノウハウを構築し、セミナーやコンサルティングを行っている。

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