こんにちは。広島ブランド工房代表の諏訪昭浩です。
社会は何かのきっかけで同じ方向に流れ始める傾向があります。人と同じが良しとされる日本では特にその傾向が強いようです。
コロナ禍で大多数の人が不安を優先させて行動し、一方でGO TOトラベルやGO TO eatなどの経済政策にわらをもすがる思いで活路を見いだそうとする旅館ホテル、飲食店がたくさんあります。
とにかく同じ方向に流れています。そして、今回はその傾向がとても強いようです。実は、これはチャンスなのですけどね。
「差別化」 平時は難しいが今なら簡単
マーケティングの教科書にも必ず出てくるこの「差別化」。理論はよくわかるのですが、現実的に、他のものと明らかに異なることを見つける、あるいは、明らかに異なるものを作るのは大変難しいのです。
しかし、今のように世の中のほとんどが同じ方向に流れている状況の中では、意外と「差別化」が実現しやすくなります。
その方法は、「人と違うことをする」ことです。相場の世界では「逆バリ」という投資方法がありますが、まさに人と違う方法を選択することです。
たとえば、店舗、会社側がGO TOキャンペーンを利用しないのもありです。ある飲食店では、常連客を大事にするため当分の間ご新規さんをお断りしていますが、これから始まるGO TO eatに参加しないと決めています。申し訳ないことですが、どこの誰かわからないお客さまの来店を少なくする(なくする)ことで、いつも懇意にしてくださる常連さんの安心感を高め常連さんの来店頻度が上がっています。もしこの店がご多分に漏れず右にならえでGO TOキャンペーンを利用したら、もしかすると来店するのに気が引ける常連さんが出てくるかもしれません。そして本当に大事なものを失うことになります。
このように、みんなが同じ事をしたがる環境では、それをしないだけで簡単に「差別化」ができます。
大事なのは、まず、何でも右にならえをしないで、「それをしなければ(すれば)どうなるのか」を考えることです。しないこと(すること)が顧客のメリットに繋がると思える場合は、迷わず「しない(する)」という「逆バリ」を選択するのです。
当店は〇〇します!(他店が〇〇してないのに。)
うちの店では〇〇しません!(他の店が〇〇してるのに。)
こういう選択をして、それをメリットとして訴えられる顧客がいれば、その選択は大いにありで、「差別化」要因になります。
この記事を書いた人
諏訪昭浩(すわあきひろ)
「継続的に売れる仕組み構築の専門家」
「継続的に売れる仕組み構築の専門家」
1961年広島生まれ。在米11年のMBAを持つ米国公認会計士として複数企業の経営を歴任した元国際派ビジネスマン。自らが実践してきた、選ばれるため、売り上げるための仕組み作りとパーソナルブランディングをベースに独自のノウハウを構築し、セミナーやコンサルティングを行っている。
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