10月4日に、広島経済同友会のお招きで1時間の講演をしてきました。

最初は、僕が考案した「外国語をしゃべらなくてもできる飲食店のインバウンド接客法」についてお伝えしようと思ったのですが、インバウンドは旬の話題のため既に何度かお聞きになっているとのことだったので、こういうことをしゃべってきました。

ミッションがあると人は力を発揮します。それを利用して社員の力を最大化する手法を、社員の「エンジン化」と呼んでいます。

エンジンは継続的に力を発揮する装置。社員一人ひとりがエンジンになると、それぞれが自主的に動き、全体としては動きが速く、方向を変えやすく柔軟になります。

さらに、この「エンジン化」によって、ミッション経営を成功に導き、さらに、現在取り組まれている「働き方改革」を、チャンスに変える方法について、お話ししました。

 

働き方改革は、労働環境の整備によって日本経済を立て直そうとするものですから、どうしても、政府の思惑、企業の事情が優先されがちです。

しかし、働き方改革をチャンスに変え、競争力を向上させるには、大きな「発想の転換」が必要です。

働き方改革については多くの文献を読みましたが、「個を活かす」と名づけられた書籍でさえ、その内容は、企業側の論理で展開されています。一言で言うと、企業側の論理に基づいたマネジメント手法や制度設計の改革に終始しているのです。

本来の目的は、モノではなく心のはずです。働き方そのもの、働いて得られる物質的・経済的効用だけではなく、働いて得られる精神的充足感こそが、まず満たされるべきモノです。

そのために必要な「発想の転換」とは、企業側の論理から労働者側の論理への転換です。

企業目線ではなく労働者目線で制度設計をすることが必要です。

たとえば、企業目線では、長時間労働は悪です。働き方改革では、過労死などその弊害を防止するための対策が重視されますが、労働者目線で見ると、長時間労働はいやだという労働者ばかりでしょうか。そうではありません。

僕は、仕事がおもしろくて何時間でも残業する人々をたくさん知っています。何時間働くかは、労働者側が決めることです。

このように目線を変え、企業目線で制度設計するのではなく、労働者が選択できる制度を設計することが、様々な価値観に応じた働き方を実現し、精神的充足感を満たすための秘訣だと考えます。

(ヒトブランドマイスター 諏訪昭浩)

 

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