こんにちは。継続的に売れる仕組み再構築の専門家、諏訪昭浩です。

セミナー講師のセミナー作りを指導していると、頻繁に目にするのがこれです。

理論的に聴き、考え、話し、書く力は、セミナーだけでなく販売戦略にも重要

セミナーは、自分の体験や長所をノウハウに変えて伝え、人を助けるものです。ですから、どんな長さのセミナーでも、必ず次のことが明らかでないといけません。

  1. 受講者は誰?
  2. どんな悩みがある?
  3. あなたが伝えられるノウハウは何?
  4. 最終的にどうなってほしい?

 

たったこれだけです。これが明確でないと、何を言っているのかわからない話になってしまいます。

しかし、たったこれだけのことでさえ明確にできないケースがとても多いです。一番致命的なのは、①から④までが理論的につながっていないケースです。

受講者とその悩みはわかった。で、そのノウハウで果たして望む結果が実現するか? これが極めて曖昧なのです。

たとえば、次のような場合はどうでしょうか?

  1. 受講者はプロのセミナー講師になって1年未満の方
  2. 悩みは集客できないこと
  3. モノマネではなく自分らしく語る
  4. 活き活きしたセミナーができるようになる

 

「あ、確かに自分らしく語ると活き活きしたセミナーになるよな」と、③→④がつながっているから、一見筋道が通っているように見えるかもしれませんが、集客に悩んでいる方に向けて伝えるべきノウハウは、「こうすれば集客できる」というノウハウ。「ものまねではなく自分らしく語る」としても、集客は改善しません。つまり、前半と後半がつながっていないのです。

世の中は、とても耳障りが良くて抵抗なく聞ける言葉が溢れていますが、そのほとんどは、よく聞くと何を言っているのかわからない言葉なのです。それを見破るには「理論力」が必要です。「あれ? ちょっとそれ、おかしくない?」と、言葉の矛盾に敏感に反応する力です。

理論力があると、理論的におかしい言葉を見抜き、理論的に考えて書いたり話したりすることができます。

売れる仕組みを構築する場合も理論力が重要です。理論力を持って、セミナーと同じように次のことを明らかにすることが仕組みの骨格になります。

  1. 潜在顧客は誰?
  2. そのニーズは何?
  3. この商品(サービス)でどんな価値を与えられる?
  4. 購入するとどうなる?

 

ここがぶれていたり明確でないと、ものは売れません。

今日のまとめ

理論力は学校では教えてくれないので意識して身につけるしかありません。そのための第一歩は、常に「なぜ?」という感覚を持つことです。

この記事を書いた人
諏訪昭浩(すわあきひろ)
「継続的に売れる仕組み構築の専門家」
1961年広島生まれ。在米11年のMBAを持つ米国公認会計士として複数企業の経営を歴任した元エリートビジネスマン。自らが実践してきた、選ばれるため、売り上げるための仕組み作りと、パーソナルブランディングをベースに独自のノウハウを構築し、セミナーやコンサルティングを行っている。

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