こんにちは。継続的に売れる仕組み再構築の専門家、諏訪昭浩です。

僕は、ミッション(使命感)を利用して社員の力を引き出す「ミッション経営」を提唱していますが、会社経営に限らず、ミッションがある人は実力を発揮しやすくなります。潜在能力を引き出し、まさに火事場の馬鹿力を発揮する方法について書いてみます。

潜在能力は引き出してこそ価値がある

「全力を尽くす」ことは大切です。これは誰でも納得する耳障りの良い言葉ですが、できない事に立ち向かう時や人を導こうとする時には、実は「全力」では足りません。「全力」すなわち100%の力では不十分で、120%が必要です。このプラス20%を「火事場の馬鹿力」と言います。

とは言っても、もともと無いものは出せないわけで、100%以上の力が出せるという事は、その力が潜在能力として備わっているという事であり、問題はそれをどうやって引き出すかという事になります。人は持っている力の一部しか使っていないと言われますが、このレベルを100%として、それ以上の、いつもは発揮されないレベルの力をどうやって引き出すかという事です。

本来「火事場の馬鹿力」とは、一時的なアドレナリンレベルの上昇で筋力が一時的に日常レベル以上に高まることですが、達成するのに時間のかかる事、また、単に体力だけでなく、知力や精神力などあらゆる力を動員する必要がある事に立ち向かう場合は、一時的な力の上昇では十分ではなく、力を長期間維持する何かが必要になります。

こう言う論議はよくあって、モチベーションとか信念とか色々言われるのですが、これでは不十分です。どうやったらモチベーションなり信念なりを持てるなのかがわからないからです。

長期間、日常以上の自分を維持するためには、自分以外の何かに「導かれる」状態が必要です。「超自分」になろうとしているのだから自分という枠外から何者かによって引っ張られ、引き出されなければならないのです。とは言え、そんな誰かがいるわけではありません。自分の精神がそういう状態になるという事です。

自分以上の自分になるために、自分(主体)以外の何かが自分を導く状態をつくることが必要です。それがミッション(使命感)を持てば可能になります。

キリストや釈迦のような偉大な宗教者は「教義」に導かれました。並べては彼らに申し訳ないですが、ヒトラーは「妄想」に導かれました。導くものが何であれ、要はそれを精神に取り込んで自分を導かせる構造をつくる能力が必要です。

この能力があれば、あなたは将来偉人と呼ばれるかもしれません。

今日のまとめ

ミッションというと難しく感じる方がいらっしゃいますが、要するに、使命感、信念、何でもいいのです。信じるものは救われる、とキリスト教は唱えますが、何かを信じることで潜在能力はフル開放されるのです。

 

この記事を書いた人
諏訪昭浩(すわあきひろ)
「継続的に売れる仕組み構築の専門家」
1961年広島生まれ。在米11年のMBAを持つ米国公認会計士として複数企業の経営を歴任した元エリートビジネスマン。自らが実践してきた、選ばれるため、売り上げるための仕組み作りと、パーソナルブランディングをベースに独自のノウハウを構築し、セミナーやコンサルティングを行っている。

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