こんにちは。継続的に売れる仕組み再構築の専門家、諏訪昭浩です。

先日、「因果関係」の話をしました。因果関係がないのに、さもあるかのようなごまかしで購買を煽る事例が多々あります。売る側も買う側も因果関係に敏感になることがとても重要です。この感覚があれば、「なぜそうしたの?」と聞くと「それは〇〇だから」と、その理由が帰ってきます。

でも、「なぜそうしたの?」と聞くと「何となく」という答えが返ってくることが多いのはなぜでしょうか? 今日は、もう少し因果関係について考えてみます。

「はいチーズ!」の誤りに気付いていますか?

ヒトの行動も含めて、この世のすべての出来事には、その理由(原因)があります。もうこれは万有引力の法則のように、絶対に崩れない法則です。ですから「何となく=理由がはっきりしないのに」する行動って本当はないのですが、ヒトは何となくすることって多いですよね。

これはどういうことかというと、その行動の理由がはっきりしない、存在しないのではなくて、その理由が自覚できていない、わからないだけということす。

つまり、自分の言動の理由(原因)を考えるという習慣が、ヒトにはあまりないのですね。

たとえば写真を撮るとき、「はい、チーズ!」って言いますが、なぜそうするのでしょうか?

「それは、チーズって言うときの口の形が笑っているように見えるからですよ。」と、ほとんどのヒトは答えますが、本当にそうですか? それって、ヒトからそう聞いただけではないですか?

「はい、チーズ!」は元々英語圏からやってきた言葉です。"Say cheese!" が元々の言葉。英語で"cheese" と発音すると最後の口の形が日本語で「い」と発音する時の形になるので、笑ったように見えるということで使われ始めました。

これがそのまま日本にやってきて「はい、チーズ!」となったのですが、日本語で「チーズ」と発音するときの最後に口の形は、「い」ではなく「う」なんですね。口先をとがらした形です。ですから、日本語の「はい、チーズ!」は写真を撮るときには意味を成さないんです。

やってみたら誰でもわかるはずなのに依然として「はい、チーズ!」とやっているのは、そうすることの理由をよく考えずにやる習慣があるからです。

最初に言いましたように、この世のすべての出来事には、その理由(原因)があります。「なぜそうするのか?」全ての事象に対して常にこの質問を投げかけて答えを出すという態度は、自分を取り巻く環境をとてもわかりやすくして、その結果とてもシンプルにします。シンプルになれば幸せ感が増します。

あなたが経営者であればなおさらこの態度は重要です。「何となく」の理由を全て明らかにする習慣が、最高の経営判断をする時のベースになります。

 

今日のまとめ
いつも「なずそうするのか」を考えることについて一つだけ注意することは、他人にくどくど尋ねないことです。「何で?」「何で?」としつこく聞かれると、嫌われますから。「なぜそうするのか」は、ご自分の頭の中だけで考えましょう。

 

この記事を書いた人
諏訪昭浩(すわあきひろ)
「継続的に売れる仕組み構築の専門家」
1961年広島生まれ。在米11年のMBAを持つ米国公認会計士として複数企業の経営を歴任した元エリートビジネスマン。自らが実践してきた、選ばれるため、売り上げるための仕組み作りとパーソナルブランディングをベースに独自のノウハウを構築し、セミナーやコンサルティングを行っている。

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