こんにちは。広島ブランド工房代表の諏訪昭浩です。

最近、リーダーシップとは何かというテーマで講演を依頼されました。これはとても広範囲なテーマです。リーダーは組織があって初めて存在しますが、その組織がどのような組織かによって、また、組織の目的が何かによって、望ましいリーダーシップは異なります。

今回は、基本的に上下関係がない、たとえば、趣味のサークル、町内会などにおけるリーダーのリーダーシップについて述べてみます。

リーダーは偉い人ではない

軍隊や会社など、命令系統が厳格で、それを守るための責任の定義が明確な組織と違って、基本的に平等な組織では、そもそもリーダーは必要ありません。

趣味のサークルを例にとってお話しします。

このサークルは、同じ趣味を持つ方々が、一人で楽しむ以上の楽しみ方を求めて参加されています。その楽しみが得られればリーダーは必要ないのですが、たとえばそのサークルで何かイベントを企画・実施するなど、それ以外の「目的」が発生すると、そこにはリーダーが必要になってきます。

基本的に平等ですから、こういうときは、誰か特定の人がリーダーを任命すると言うことではなく、投票など、全員の総意の元にリーダーが選出されます。

うまくいかなくなる最たる原因の一つは、そんな形で選ばれた、特に権限を持たないリーダーが勘違いして、自分は偉い、と思ってしまうことです。こうなると、その権限はないのに自分で決めたり、その権力がないのに他人に命令したりします。

平等な組織のリーダーの基本的機能はただの調整役です。独断や命令ではありません。組織を構成する全員の個性や能力を見抜き、全員が適材適所で、しかも楽しく活動できるように、調整することです。

そして、もうひとつ大切なリーダーの機能は、雰囲気作りと鼓舞です。みんなが楽しいような雰囲気を作る事。そして、一人ひとりの努力(結果ではない)を認めて賞賛し、さらに鼓舞すること。これがもう一つの機能です。

従って、基本的に上下関係がない平等な組織に要求されるリーダーシップとは、個性を基にした調整と雰囲気作り、さらには努力への賞賛です。

こんなリーダーがいたら、全員が楽しく活動し、しかも組織として目的を達成し、更に楽しくなる、こんな組織活動が可能になるんです。

今日のまとめ
今回は上下関係がない平等な組織におけるリーダーシップについて書きました。これが、会社など上下関係がある場合にはちょっと変わってきます。今回の講演では、具体例を交えながら、リーダーシップをこの2つのタイプに分けてお話ししようと思います。
この記事を書いた人
諏訪昭浩(すわあきひろ)
「継続的に売れる仕組み構築の専門家」
1961年広島生まれ。在米11年のMBAを持つ米国公認会計士として複数企業の経営を歴任した元エリートビジネスマン。自らが実践してきた、選ばれるため、売り上げるための仕組み作りとパーソナルブランディングをベースに独自のノウハウを構築し、セミナーやコンサルティングを行っている。

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