こんにちは。継続的に売れる仕組み再構築の専門家、諏訪昭浩です。
今日は、ビジネスカテゴリーを再構築して成功した上羽絵惣さんという会社のお話です。
じり貧ビジネスが復活するためにはビジネスカテゴリーの再構築が必要です
今は全く描いていませんが、僕は日本画を描いていました。絵の具は「岩絵の具」と言って岩から作る絵の具です。これを京都から取り寄せて描くんです。
京都には最盛期で数十件の日本画用絵具商がありましたが、時代と共に需要が右肩下がりに減少し、絵具商も激減。そんな中のひとつが上羽絵惣さん。
創業260年。重厚な歴史があっても時代が変われば衰退してしまう例は少なくありません。しかし上羽絵惣さんは「絵具商」というビジネスカテゴリーを出て、その技術や経験を活かした新たな商品を開発しました。
それが、「胡粉ネイル」です。
(上羽絵惣HPより)
日本画に使用する「胡粉」という貝殻から作る絵具を原料に、従来品のようなシンナーを含まない体に優しく美しいネイルを開発し、経営難を脱しました。
扱う商品が「絵具」から「美容品」に変わったのです。
全ての手持ち札を再評価して組み合わせてみる
絵具の製造に関する様々な技術や知識を別のビジネスに応用できないか、これを真剣に考えた結果、道が開けたわけですが、内側にいるとこれがなかなか難しいのです。
だから、経営者は常に考え続けることと、外部情報キャッチのためにアンテナを張り巡らせることが必要です。上羽絵惣さんも、ホタテ塗料でマニキュアを作った高校生の話をたまたまラジオで聞いたことが新商品開発のヒントになったそうです。
今日のまとめ
「何かないか」と悩み続けることが、戦略立案のための集中力を高め、情報をヒントに変えます。お読みいただき、ありがとうございました!
この記事を書いた人
諏訪昭浩(すわあきひろ)
「継続的に売れる仕組み構築の専門家」
「継続的に売れる仕組み構築の専門家」
1961年広島生まれ。在米11年のMBAを持つ米国公認会計士として複数企業の経営を歴任した元エリートビジネスマン。自らが実践してきた、選ばれるため、売り上げるための仕組み作りと、パーソナルブランディングをベースに独自のノウハウを構築し、セミナーやコンサルティングを行っている。
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