こんにちは。継続的に売れる仕組み再構築の専門家、諏訪昭浩です。

某企業経営者さんに対して今週から始めたコンサルティングは、発想力を磨くクリエイティブ・シンキングと、話したり書くために必要なロジカル・シンキングに関するものです。このうち今日はロジカル・シンキングについて書いてみました。残念ながらこれを包括的に学ぶシステムが日本にはないので、話し方、書き方が、とても稚拙な場合が多いのです。

アメリカでは小学生さえロジカルに話せる。

僕はアメリカに11年住んでいました。だから、たくさんのことについて日本とアメリカの違いを体感しています。

その一つが、子どものしゃべり方です。テレビニュースなどで子どもにインタビューする場面を見ることがありますが、アメリカの場合は、しっかりしゃべっていました。

今回の戦争についてどう思う?

僕は反対。戦争をしなければいかないのかもしれないけど、戦争をするとたくさんの人が不幸になるから。
それに対して、多分日本ではこうなります。

今回の戦争についてどう思う?

いけないと思います。
この違いは、ロジカルにしゃべっているかどうかです。アメリカの場合、まず結論を言い、その理由を述べていますが、シンプルですがロジカルなしゃべり方になっています。一方の日本の場合は、結論しか述べていません。僕の経験では、この例に限らず、アメリカの子ども達の方が話の筋が通っていて説得力があります。
表情も全く違います。これはロジカル・シンキングではなく表現力の違いですが、アメリカの場合は表情豊かにしゃべっているのに対し、日本の場合はとて無表情です。
もともと英語自体がロジカルな言語であることもありますが、これは、小学生レベルで、アメリカではロジカル・シンキングについて学ぶ機会があるのに、日本ではその機会がないということを示しています。
ロジカル・シンキングは、どこかで学ばなければ、加齢と共に自然と身につくものではありません。では、どこで学ぶのか?
日本では自ら求めなければ学校では教えてくれません。では、社会生活の中で身につくかというと絶対に身につきません。それは世に溢れる読む価値のない幼稚な文章を見ているとわかります。ロジカルな文章を読まないとロジカルな書き方は身につかないでしょう。僕は大学におけるリベラルアーツが大切だと思っていますが、その辺りの高等教育で是非教えるべきものだと思います。しかし、その機会がなかった方は自分で意識して求めて身につけるしかありません。
しかし、ロジカル・シンキングを求めて学ぼうとする方はとても少ないですね。そもそも、ロジカル(理論的)ということがどういうことかもわかっていない方が多いですから。
僕は英語がしゃべれるので、子どもに英語をどう学ばせたら良いか相談を受けることがあります。そんなときに必ずお話しするのは、英語ができる大人になるために必要なのは英語の幼児教育ではなく論理的に話す力だということ。英語ができる友人達のほとんどがこれに賛成します。「英語の前にちゃんと話す力だろ!」ロジカルに話す力がなければ良い英語はしゃべれません。まずはそれを身につけるのが先なのです。
今日のまとめ

僕は常々、小学生にロジカル・シンキングを教えたいと思っています。その頃から身につけた言葉の論理性は、話す書く、外国語を習得する、色んな場面でその基礎となります。それがない大人はどうするか? 今からでも意識して身につけるしかありません。

この記事を書いた人
諏訪昭浩(すわあきひろ)
「継続的に売れる仕組み構築の専門家」
1961年広島生まれ。在米11年のMBAを持つ米国公認会計士として複数企業の経営を歴任した元エリートビジネスマン。自らが実践してきた、選ばれるため、売り上げるための仕組み作りと、パーソナルブランディングをベースに独自のノウハウを構築し、セミナーやコンサルティングを行っている。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事