皆様明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

新年最初の投稿は辛口で開始です。

 

1.「幸先詣で」に異論あり!

この数年、「幸先詣で」なるものが市民権を得ています。Wikipediaによるとこういうことだそうです:

幸先詣(さいさきもうで)は、新型コロナウイルス感染症の流行第3波渦中で迎える2021年(令和3年)の初詣において、例年のような参拝者による混雑は3つの密な状態であり、ソーシャルディスタンスを確保することが困難であると予想されることから、2020年中から早めに参拝をすることを社寺が推奨するもの。福岡県内の神社がはじめて提唱し、福岡県神社庁が勧奨した。

つまり、「幸先詣で」なるものは、オーセンティックな神事でも仏事でもなく、新型コロナウイルス感染症対策の一環として、一部の社寺が勝手に奨励したものですね。
ま、初詣も古来からあったものではないですが、それでもかなり昔に誕生した生活習慣ですから、それはそれなりに神事仏事として、日本の文化として定着した意味合いがあると思います。
しかし、「幸先詣で」はこの数年、感染症対策という名の下に、古くからある神事仏事をゆがめて奨励され始めたものです。
日本人は人の都合でしきたりをねじ曲げるのが得意です。元々は戒律宗教であった仏教が伝来したとき、日本人は戒律や修業を簡単にしてしまいました。「(簡単にできる)これをすれば、(大変な)あれを済ませたことにしよう。」
古くからの文化、オーセンティックな神事仏事というのは、守る責任があると僕は思います。守られるから伝承され、残っていくのです。
だから、僕は「幸先詣で」なんか絶対にしませんね。

2.神社で手を合わせるな!

初詣にしても幸先詣でにしても、ほとんどの日本の神社に参拝するときのルールは「二礼二拍手一礼」が主流になっています。(出雲大社などは例外で「二拝四拍手一拝」です。)

最後の「一礼」が、ほとんどの方は間違っています。
再度Wikipediaによると、こうなっています。

二礼二拍手二礼(または二拝二拍手一拝)の作法は神社によって多少異なるが、例えば伊勢神宮は「参拝の作法(二拝二拍手一拝)」を次のように示している。

神前に進み姿勢を正す。
背中を平らにし、腰を90度に折り、深いお辞儀を2回する。
両手を胸の高さで合わせ、右手を少し下にずらす。
両手を肩幅程度まで開き拍手を2回打つ。
ずらした指先をもとに戻し、深いお辞儀を1回する。
最後の一拝の前に両手を降ろす指示はないが、動画をみると両手を降ろしている。

しかし、ほとんどの方は、打った手を下ろさずに合わせたまま礼をするようです。手を合わせて礼をするのは仏教の作法ですから、神社では間違っております。
これも、前述の通りで、日本の文化として守る責任があると僕は思います。
どちらにしても、自分のやっていることの意味や歴史をよく考える人なら、そんな思考の基礎ができている人なら、仕事もプライベートも幸せになる確率が高いのではないかと思いますね。
ただ、そうは思いますがそれは自分のこと。あなたがどうされようがそれはあなたの自由です。どうぞご勝手に。
以上、本日の辛口はここまでにしておきます。
皆様良い一年を!
(出典:https://wink-jaken.com/event-news/event/kimonode201901/)

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