こんにちは。継続的に売れる仕組み再構築の専門家、諏訪昭浩です。

今日は、「接客英語を考える」の第3回、「接客英語に替わるものとは?」です。

接客英語を考える(第1回:おもてなしできるか?)
接客英語を考える(第2回:マスターできるか?)

第2回でお伝えしたように、接客英語のマスターには2000時間が必要です。気が遠くなるような努力が必要です。だったら諦めてしまいましょう!英語がしゃべれなくてもいい方法を考えればいいんです。そこで最終回の今日は、インバウンドに対してもしっかりと本来のおもてなしができるためにはどうすればいいか考えてみます。

接客英語を使わない方法、いろいろあるけど問題あり

英語ができない方がインバウンドを接客するために様々なツールがあります。便利ですね~! でも、そのどれもに「おもてなし」という視点から見ると問題があるのです。

指差しコミュニケーションでいいけど問題は…

日本政策金融公庫が作成した「指差しコミュニケーションツール」というものがあります。言葉が通じないインバウンドを接客するために、このシートを指さしてやりとりするもので、とても便利ですが…

これ、4ページもあります。その中から、必要なところを無言で探して、そこを無言で指さしてやりとりしている姿を想像してみてください。これって接客ですか?おもてなしですか?絶対に違います。

これはただの「便利」であって、「おもてなし」ではないんですよ。

AIの同時通訳があれば大丈夫か?
最近はAIを使った小型の同時通訳機が普及し始めました。これでもう大丈夫、でしょうか?
会話は情報のキャッチボールですから、情報のやりとりがとても重要な、たとえば医療機関などでは、とてもパワフルな道具になります。しかし、「おもてなし」が必要な飲食店などではちょっと考えなければなりません。
これ、「便利」ですが「おもてなし」ではないんです。先程の「指差しコミュニケーション」と同じですし、そもそも機械を介していること自体がアウト。
方法は2つに1つ
本来のおもてなしをしながらインバウンドを接客できるようになる方法は、2つに1つです。接客のための外国語をマスターするか、外国語を使わなくてもいい方法を考えるか。普通の日本人にとって前者は至難の技ですから、僕はここから「外国語をしゃべらなくてもできるインバウンド接客術」を考案しました。
僕の方法は一例ですが、忘れてはいけないことは、便利にしてあげることと、おもてなしをすることは全く別物だということです。言葉は便利にしてあげるためにありますが、言葉が使えなくて多少不便であっても、おもてなしはできます。便利ですがおもてなしではないというのは本末転倒。まずは便利さよりおもてなしを優先して接客方法を考えなければなりませんね。

今日のまとめ

今日は、接客英語ができなければどうすればおもてなしできるのかを考えてみました。「便利にする」ことと「おもてなしをする」ことは全くの別物です。言葉をどうしようか、ではなく、言葉が使えないからどうしようか、という発想が必要です。お読みいただき、ありがとうございました!

「外国語をしゃべらなくてもできるインバウンド接客術」についてはこちらをご覧ください。

この記事を書いた人
諏訪昭浩(すわあきひろ)
「継続的に売れる仕組み構築の専門家」
1961年広島生まれ。在米11年のMBAを持つ米国公認会計士として複数企業の経営を歴任した元エリートビジネスマン。自らが実践してきた、選ばれるため、売り上げるための仕組み作りと、パーソナルブランディングをベースに独自のノウハウを構築し、セミナーやコンサルティングを行っている。

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