明けましておめでとうございます。継続的に売れる仕組み再構築の専門家、諏訪昭浩です。今年も平日毎日インスピレーションをお届けしますのでよろしくお願いいたします。

「外国語をしゃべらなくてもできるインバウンド接客術」をはじめてお伝えしたセミナーコンテストは、全国8カ所で開催される地方大会を勝ち抜いたセミナー講師初心者7名がグランプリ大会で競うもので、もう10年以上続くイベントです。僕は2018年のグランプリ大会で全国第3位をいただきました。

そして今年から、そのセミナーコンテストに出場する方々が一番最初に受講する対策講座を教えることになりました。その準備のために、昨年、この大会を主催する日本パーソナルブランド協会「セミナー講師養成コース」におじゃましてきました。

短時間で伝える技術は武器になる

「セミナー講師養成コース」、通称SKYのキャッチコピーは、「わずか2ヶ月でオリジナルセミナーを完成させ、プロ講師として登壇できるようになる!」。5日間にわたる合計20時間の講座でそのための力を養います。最終日には10分間セミナーの卒業発表を行います。僕はグランプリ第3位ということもあり、卒業発表はなしでした(笑)

みなさん、10分間という短い時間ではたいしたことは伝えられないと思われるでしょうが、実は、10分間で伝える能力こそが、90分間で伝える能力よりも格段に大切です。それは、人があなたのために割いてくれる時間は、通常とても短いからです。

商談、交渉、学校や職場での発表、普通に生きていく中で普通にあるのがプレゼンです。1分だったり10分だったりですが、通常はとてもとても短い時間の制約の中できっちり伝えなければなりません。これは現代社会を生きていく上で武器になります。

短く書き短くしゃべる技術を磨く方法

そんな武器を手に入れるためには、日頃からトレーニングを積むことが必要です。簡単に言うと「文章力」を磨くことですが、それは何も美しい文章を創り出すことができるだけではなく、むしろ、いかに短く明快な文章を創り出せるかという能力です。

短くわかりやすい文章を創る能力を身につけるには、それを意識して書き続けるしかありません。具体的には…

  • ブログなどはできるだけ短く書くことを意識する。
  • ツイッターで140字という字数制限で伝えきる訓練をする。
  • 長くて間延びした文章はなるべく読まない。
10分で伝えることができれば90分にもできる
こうやってトレーニングを積み、短くわかりやすく伝えるという武器を身につければ、10分間という短い時間でも本当に伝えるべきことをきっちりと伝えることができます。そして、10分間で伝えた内容は、内容をよりイメージしやすいようにするための具体例やたとえ、引用などをプラスして、90分にすることもできます。
短時間から長時間はできますが、実は、長時間を短時間はむずかしいですね。
SKYで受講者さんにしたアドバイス
無駄のない研ぎ澄まされた文章を書く力はすぐには身につきませんが、SKYでは皆さんにそのようなお話をさせていただきました。
また、仕事としてのセミナー講師を考えた場合、やはり受講料に対して十分な価値を提供する義務があるわけで、そのためには事前のリハーサルが大切というお話もしました。
人は得てして自分の語りたいことを自分のために語るものです。しかしそれではセミナーになりません。セミナーは、自分ではなく他人のために語るものですから。
「自分のため」から「他人のため」に変わるタイミングを僕は「臨界点」と読んでいます。「臨界点」を越えると言葉に重みと説得力が生まれます。SKY受講者の方々には、とにかくリハーサルを重ねて、言葉が体にしみこんだときにこの「臨界点」が来るよ、とアドバイスしました。
最終日は恒例の打ち上げ。ここでも「臨界点」を越えた方がいらっしゃいましたね。僕を含めて!

今日のまとめ

今日は、セミナー講師を指導することになった今おもう、「短時間で伝える技術」の大切さについてお伝えしてきました。意識してトレーニングすることをオススメします。お読みいただき、ありがとうございました!

この記事を書いた人
諏訪昭浩(すわあきひろ)
「継続的に売れる仕組み構築の専門家」
1961年広島生まれ。在米11年のMBAを持つ米国公認会計士として複数企業の経営を歴任した元エリートビジネスマン。自らが実践してきた、選ばれるため、売り上げるための仕組み作りと、パーソナルブランディングをベースに独自のノウハウを構築し、セミナーやコンサルティングを行っている。

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