こんにちは。継続的に売れる仕組み再構築の専門家、諏訪昭浩です。

僕は「ミッション経営」(ミッションに基づく経営)を提唱していますが、今日のブログは、先日、広島経済同友会様で講演した「全社員をエンジン化する方法」についてです。会社のミッションやビジョンは社員にとって「他人ごと」。それを「自分ごと」にするには?

会社のミッションやビジョンを社員が「自分ごと」にすると力を発揮する

ミッション、ビジョンってよく聞く言葉ですが、その意味わかっていますか?

会社の場合、ミッションとは「顧客にどんな価値を提供したいのか」「どんな社会貢献をしたいのか」ということで、それに継続的に取り組む先に、「どんな会社になりたいのか」というビジョンがあります。

セミナーでよくご紹介するのがソフトバンクのミッションとビジョンです。

ソフトバンクのミッションは「情報革命で人々を幸せに」。ビジョンは、「『世界の人々から最も必要とされる企業グループ』を目指して」。

優れたミッションとビジョンに必要な要件を全て満たしています。

  • 簡潔でわかりやすい
  • イメージがわきやすい
  • ミッションとビジョンの関係が明確

優れたミッション、ビジョンだと社員が受け入れやすいですが、それでも基本的には「他人ごと」なんですね。でも、これを「自分ごと」にしなければ、社員はフルパワーを発揮してくれません。どうやったら「自分事」にできるでしょうか。

人それぞれのミッション、ビジョンを大事にする
会社のミッション、ビジョンの前に、社員一人ひとりにもミッションとビジョンがあることを忘れてはいけません。
ミッション:「何のために仕事をしているのか」「なぜこの会社で働いているのか」「何のために生きるのか」
ビジョン:「人生の究極の目的は何か」
これらは社員にとって「他人ごと」ではなく、「自分ごと」です。
会社という集団では集団の論理が優先されるので、個々の事情がないがしろにされがちですが、こうした個人の事情を大切にすることが、社員のフルパワー発揮につながります。
「他人ごと」を「自分ごと」にするには?
会社のミッションとビジョンを社員が「自分ごと」にするために僕が提唱する方法が、「行動指針」を使う方法です。
大事なのはミッション。企業のミッションを部署レベルに落とし込むために、まず部署レベルの行動指針をその部署の社員が共同で作ります。「会社のミッションに取り組むって、この部署では具体的に何をする事が必要か」、ということです。そして最後に、社員それぞれが、自分のミッションをベースに自分自身の行動指針を造ります。このとき、自分の属する部署レベルの行動指針の中で、自分がやろうと思うものを混ぜ込みます。ここで会社のミッションが「自分ごと」になります。
「全社員エンジン化」とは?
会社のミッション、ビジョンが「自分ごと」になると、社員の眠っていた能力が発揮されやすくなります。それを「社員のエンジン化」と呼んでいます。
社長一人が大きくて重い船を引っ張るのではなく、社員それぞれがエンジンのある小さな船に乗り、それが船団を組んでいる。必要に応じてサブ船団ができたり、ちょっと船団を離れたりする。こんなイメージです。
これだと、会社の動きは速くて方向変えも機敏。しかも社員はその潜在能力を引き出され、自分のミッションを明らかにしたことで、仕事を含む人生全体が楽しくなります。

今日のまとめ

今日は、「全社員をエンジン化する方法」について書きました。お読みいただき、ありがとうございました!

この記事を書いた人
諏訪昭浩(すわあきひろ)
「継続的に売れる仕組み構築の専門家」
1961年広島生まれ。在米11年のMBAを持つ米国公認会計士として複数企業の経営を歴任した元エリートビジネスマン。自らが実践してきた、選ばれるため、売り上げるための仕組み作りと、パーソナルブランディングをベースに独自のノウハウを構築し、セミナーやコンサルティングを行っている。

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