こんにちは。継続的に売れる仕組み再構築の専門家、諏訪昭浩です。

「リピーターが大切。」皆さんしきりにおっしゃいますが、大事なのは、どんなお客様が理想のリピーターなのか、そして、どうすればそんなリピーターを得ることができるかです。

本当のリピーターとは定期的な来店が続く方。10回来て来なくなる方は本当のリピーターではない

リピーターは来店が繰り返される方のことですが、たとえば10日間毎日来店されたのに11日目から全く来なくなる方もリピーターです。僕が考える本当のリピーターとは、週に1日でもいい、1ヶ月に1日でもいい、それがずっと続く方のことです。

週に1日なら1年間に52回、1ヶ月に1回なら1年間に12回来店されます。それがずっと続く。こういう本当のリピーターが増えると店は繁盛します。

では、どうやったら本当のリピーターを増やせるか。一つの方法は「隠し味」です。

ある居酒屋では、たくさんのお客さんに満足してもらおうと、誰でも美味しいと思うような「平均的な」味の料理を提供していました。

誰が何を食べても「ほどほどに美味しい。」だから、来店頻度も上がります。ところが、こんな店への来店はある日突然停止します。それは、「飽きるから」です。

では、お客様を飽きさせないものは何か?それは「隠し味」です。

「ん? 何だろう。ほかの店とチョット違う。」同じ料理なのに何かが違う。これを可能にするのが「隠し味」です。たとえば肉じゃがのようなありふれた料理でも、隠し味が加わると、ほかと違うオンリーワンの味になります。そして、この隠し味があると、その料理を食べることが癖になり、来店が癖になるのです。

極論すれば、10人中9人が美味しいという料理より、10人中1人だけが「ん?」と思う料理を提供する方が、長い目で見ると、本当のリピーターが増えていきます。

「あそこのカレー、ちょっと酸っぱくない? 何だろうね、あの酸っぱさ。」というカレー専門店には、半年に一度くらい「酸っぱさ」を味わいに行きたくなるのです。

今日のまとめ

10人中9人に嫌われることを恐れず、残る1人が「ん?」と引っかかってくれる味を目指すことが、その勇気が、本当のリピーターを得るための方法です。これは飲食業だけでなくすべての販売に当てはまります。

この記事を書いた人
諏訪昭浩(すわあきひろ)
「継続的に売れる仕組み構築の専門家」
1961年広島生まれ。在米11年のMBAを持つ米国公認会計士として複数企業の経営を歴任した元エリートビジネスマン。自らが実践してきた、選ばれるため、売り上げるための仕組み作りと、パーソナルブランディングをベースに独自のノウハウを構築し、セミナーやコンサルティングを行っている。

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