こんにちは。継続的に売れる仕組み再構築の専門家、諏訪昭浩です。

先日、ある有名建築家と話をしたとき、とても印象に残ることがありました。プロフェッショナルとはコレができる人のことを言うのだと改めて思いました。

無駄をやり尽くさないと見えないパーフェクション(完全性)がある。

彼の建築設計書類、普通の人のそれが厚さ1センチなら彼のは10センチにもなります。施主はたいてい驚きます。

なぜ驚くのかというと、その分量もさることながら、その「無駄」の多さに驚くのです。

普通の建築家なら考えもしないような、または考える必要のないような些細なことも、彼はその多くを机上に引きずり出し、検討し、解決するのです。

そんな彼の仕事スタイルを知っていた僕は尋ねました。

Tさん、それってものすごい工数かかりますよね。施主さんから要求もされていないところまで踏み込んで、なぜそこまでするんですか?

僕は仕事をするのが楽しくてね。出来上がったら興味なくなるけど、それまではとことん、全ての無駄をやり尽くすのが楽しいんですよ。すべてやり尽くす。ほとんどが無駄です。でも、無駄をやり尽くすと初めて見えてくる、その建物のパーフェクトな姿があるんですね。そんな建築しか作りたくない。だから、それが見えるまで、とことんやり尽くすんです。
パーフェクションの追求。以前にもプロフェッショナルの条件について書いたことがありますが、これはプロフェッショナル中のプロフェッショナルの、仕事への取り組み方と言えるでしょう。
無駄をやり尽くすという仕事の仕方は全ての仕事に共通していると思います。ただ、それを実行するかしないかで、結果の価値、美しさが決まります。
時間がないこと、急いでいること、ヒトには言い訳を設定する才能があります。それを封印し、言い訳をせず、いつもとことんやり尽くす仕事ぶりから生まれる何かがあります。
そんなことを思い出させてくれた会話でした。
今日のまとめ

中曽根元首相は若いことから首相になることを公言して本当に首相になりましたが、プロフェッショナルもプロフェッショナルになろうという決意があるとそのための方法が見えてきます。自分自身でその自覚を持つことがプロフェッショナルへの第一歩です。

この記事を書いた人
諏訪昭浩(すわあきひろ)
「継続的に売れる仕組み構築の専門家」
1961年広島生まれ。在米11年のMBAを持つ米国公認会計士として複数企業の経営を歴任した元エリートビジネスマン。自らが実践してきた、選ばれるため、売り上げるための仕組み作りと、パーソナルブランディングをベースに独自のノウハウを構築し、セミナーやコンサルティングを行っている。

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