こんにちは。継続的に売れる仕組み再構築の専門家、諏訪昭浩です。

アイディアを生み出す方法については様々な文献で語られていますが、僕は、アイディアとは「既存アイディアの組み合わせ」だと考えています。もしそれが正しいとすれば、既存アイディアをたくさん集めたデータベースが頭の中にあれば、アイディアは生まれやすくなります。

雑学はいらない。知恵と未解決の疑問をたくさん持つことがひらめきにつながる。

新しいアイディアは既存アイディアの組み合わせです。それは「足し算」ではなく「かけ算」のイメージ。複数の既存アイディアが起こす化学反応です。

何と何をかけ合わすか。これを24時間考え続けることが新しいアイディアにつながります。この作業を行うには頭の中に既存アイディアを詰め込んでおくデータベースを持つ必要があります。

既存アイディアのデータベースを持つとは「雑学」に強くなることではありません。ワインの名前をたくさん知っているとか、スーパーボウルの歴代チャンピオンを全部覚えているとか、円周率が100桁言えるとか、そういう雑学的知識はアイディアではないからです。

雑学的知識とは、ネットなどで少し調べればわかる「事実」のことです。

一方、既存アイディアとは「知恵(問題とその解答)」や「疑問(解答がまだ見つからない問題)」のことです。これらを頭の中にたくさん蓄えておくと、頭の中でその組み合わせが可能になり、新しいアイディアが生まれます。

このようなデータベースを持つには、データベースを設計しなければなりません。どのようなフォーマットでどのように整理するか。雑然とした情報整理では検索ができず役立ちません。

データベースの設計は好みやその人ならではのこだわりもあるでしょうが、基本的にはマトリクスです。

これがマトリクス。もともと「生み出すもの」という意味があるのは偶然ではないでしょう。

縦と横の2つの基準で情報を整理します。さらに、マトリクスに名前を付けて、いくつも持つといいですね。1つの枠の中にひとつの既存アイディア。まるで小さなカードに書くように、短く端的に。

これは僕の場合ですが、人それぞれでいいんです。でも、それがどんなものであれ、「頭の中にあるこんなデータベースに情報を整理するんだ」という意識を持っておくことがとても大切です。

今日のまとめ

アイディアは、何もなかった海上に突然島が出現するようなものではありません。島が出現するまでには、海面下で脈々と続く創造作業が続いています。海面下の作業の基礎となるのが既存アイディアのデータベースです。意識的に作っていかなければアイディアの創造はできません。

この記事を書いた人
諏訪昭浩(すわあきひろ)
「継続的に売れる仕組み構築の専門家」
1961年広島生まれ。在米11年のMBAを持つ米国公認会計士として複数企業の経営を歴任した元エリートビジネスマン。自らが実践してきた、選ばれるため、売り上げるための仕組み作りと、パーソナルブランディングをベースに独自のノウハウを構築し、セミナーやコンサルティングを行っている。

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