こんにちは。継続的に売れる仕組み再構築の専門家、諏訪昭浩です。

クリエイティブで、かつ理論的である必要がある仕事って多いですね。優れた芸術家だけど言動が全然理論的でないとダメだし、すごく理論的だけどセンスがないのもダメ。要は、右脳と左脳の絶妙なバランスが大切なんですね。

今日は、理論的であるために左脳をどう使えばいいか、書いてみました。

カテゴライズ:頭の中の引き出しで整理する

よく、「あの人、引き出しが多いよね」と言いますが、この場合の「引き出し」というのは「ネタ」という意味に近いかもしれません。僕がお話しする左脳の使い方で、「引き出し」というのは、「ネタ」ではなく、まさにものを入れる「引き出し」です。

センス、クリエイティビティ(創造性)を司る右脳は混沌の世界かもしれませんが、理論性を司る左脳は混沌ではいけません。情報がしっかり整理できていなければなりません。左脳にはMS-DOSのようなOS(オペレーティングシステム)とデータベースが必要です。

その最も単純なものが「引き出し」です。カテゴリーです。この種類の情報は、この名前を付けたこの引き出しに入れることにしよう、と決めて、情報を整理します。

たとえば、僕は「Wowファクター」という引き出しを持っています。これは,アメリカの経営コンサルタント、トム・ピーターズの言葉です。「Wow(ワオ!)」という驚きや感動、または、それをもたらすもの、が、この引き出しに整理されます。

どんなものが入っているかというと…

  • 感動は事前期待とのギャップで決まる
  • 人の意識は「突然」で変えられる
  • 感動は行動に結びつけないと意味がない

ま、こんなのが入っているわけです。同じような情報を同じ場所に入れておく。この操作だけで、情報同士をくっつけて新しいアイディアを生むこともできますし、実は、思い出すのがとても楽になります。

さらに(実はここが大切なのですが)、新しいと思われる情報にどれだけの価値があるのかを判断するのにも役立ちます。

「一流の人は、本のどこに線を引いているのか」(土井英司著 サンマーク出版)にこんな事が書いてあります。

「そうだ、その通り!自分の考えは間違っていなかった」と感じる箇所に線を引くのは、単なる「自己陶酔」にすぎない。自分が「正しい」ことを確認したところで、パワーアップの糧にはならない。

頭の中の情報の整理も同じです。新しいと思われる情報に対して、それに価値があるかどうかは、それを入れる引き出しがあるかどうか、で決まります。引き出しがないということは新しいカテゴリーだということで、とても価値がある情報です。線を引く価値がある情報です。

しかし、入れる引き出しがある場合は、さほど重要な情報ではありません。既にある情報と本質的に同じかもしれません。

たとえば、ブログやホームページの最初の画像、アイキャッチ画像とかファーストビューとか言いますが、この画像はびっくりしたり意外性があるものがイイ、と唱える人がいます。この情報は、そのものズバリの情報を持っていないとしても、僕にとっては「Wowファクター」に入れてある「人の意識は『突然』で変えられる」と同じ情報で、特に目新しい情報ではありません。だからスルーします。線を引きません。

価値ある情報、つまり、新しいカテゴリーに属する情報を敏感に察知して、引き出しの数を増やしていくということを意識すると、言動の理論性、記憶力、発想力、説得力、いろんなものが高まってきます。

今日のまとめ

頭の使い方も、どんなOSやアプリケーションがいいだろうか、と考えないと、ただの混沌になってしまい、新たなストレスの原因にもなります。スッキリするための頭の使い方、はじめてみてはいかがですか?

この記事を書いた人
諏訪昭浩(すわあきひろ)
「継続的に売れる仕組み構築の専門家」
1961年広島生まれ。在米11年のMBAを持つ米国公認会計士として複数企業の経営を歴任した元エリートビジネスマン。自らが実践してきた、選ばれるため、売り上げるための仕組み作りと、パーソナルブランディングをベースに独自のノウハウを構築し、セミナーやコンサルティングを行っている。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事