こんにちは。継続的に売れる仕組み再構築の専門家、諏訪昭浩です。

僕がお手助けして作った新しいセミナー。受講料をいくらにするかの話し合いに加わったときの会話は、まるで教科書に出てくるような会話でした。安い方がいいのか? 高い方がいいのか? 価格設定はどのように行えばいいのでしょうか?

「安くないと売れない」と考えるなら最初から売ってはいけない

この5時間のセミナーは、講師の方とマンツーマンで、何時間もかけて、その方の専門的ノウハウを僕が持っているセミナー構築ノウハウでまとめあげたものです。色んなセミナーを体験した経験で判断して、とてもクオリティの高いセミナーに仕上がりました。

さて、このセミナーの価格設定の話が、まさに「あるある話」。絵に書いたようでおもしろかったのです。

僕は3万円でいいのではと考えていましたが、主催者に、「いくらがいいと思いますか?」と尋ねたところ、「1万円」と答えられました。

なぜ安くしたいのか? それは、「安くしないと売れない」と思っているから。あるいは「安くすれば売れる」と思っているからです。しかし、これは間違えです。

売れるか売れないかは提供する価値と価格のバランスで決まります。提供するものが高価値であれば、それに見合う高価格設定で問題ありませんが、提供する価値が低いのに高価格を設定すると売れません。大事なのは提供する価値と価格のバランスです。

この主催者が安く価格を設定したいのは、提供する価値の評価が低いと思っているか、自信がないからです。低い価値しか提供できないセミナーなのであれば、そもそもそんなセミナーは開催するべきではありません。価値が低いから低価格で。そんな売り方をすると、それから先何を売っても売れもなくなります。自信を持って送り出せる価値だけが売るに値するものです。

フリーランス支援コンサルタント島田弘著「自分を高く売る技術」(ぱる出版)の帯に「儲けたかったら、『一番高い価格』で勝負しなさい!」と書いてあります。この真意は、それだけ価値の高いものを売りなさいと言うことです。

売る目的はもちろん儲けを得るためですが、そのためには、その価値に自信が持てるものでなければなりません。消費者は馬鹿ではありません。「安かろう悪かろう」と言いますが、たいだい、安いものは価値も低いということがわかっています。売れる自信がないからと言って安い価格を設定すると、本当は価値が高いものだとしても価値のないものだと見なされてしまいます。

今日のまとめ

まず売る側が高価値を提供できる自信を持つような商品・サービスでなければ話になりません。

この記事を書いた人
諏訪昭浩(すわあきひろ)
「継続的に売れる仕組み構築の専門家」
1961年広島生まれ。在米11年のMBAを持つ米国公認会計士として複数企業の経営を歴任した元エリートビジネスマン。自らが実践してきた、選ばれるため、売り上げるための仕組み作りと、パーソナルブランディングをベースに独自のノウハウを構築し、セミナーやコンサルティングを行っている。

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